自分のビットコインを保管したり他のアドレスに送信する場合には、ウォレットアプリ(ソフト)を利用します。
ウォレットには受取用アドレスと秘密鍵のデータが保管されています。
多額のビットコインを安全に保管したい場合には、ネットワークに接続可能な機器に秘密鍵のデータを保存しない、ペーパーウォレットを作成することができます。ペーパーウォレットには秘密鍵と受取用アドレスのデータとQRコードが印刷されています。
取引をしたい時にのみ秘密鍵のデータをウォレットアプリに読み込ませて送金を実行します。
ペーパーウォレットを金庫などで厳重に保管すれば、ビットコインが盗まれる心配がありません。
事前に一定額のビットコインを入金しておいたペーパーウォレットを手渡しや郵送することで、オフライン環境で送金を行うという使い方もできます。
ペーパーウォレットの作成方法ですが、bitaddress.orgなどのサイトからウォレット作成用のコード(プログラム)をダウンロードします。
オフライン環境(LANケーブルを抜くかWi-FiのスイッチOFF)でソースコードをブラウザで開き、プログラムを操作すると印刷用のフォームが表示されるので、プリントアウトします。
希望すれば、秘密鍵のデータを暗号化して印刷することもできます。
ペーパーウォレットはアドレスと秘密鍵でビットコインを最も安全に管理できる
ビットコインの特徴のひとつとして、秘密鍵を安全に保管すれば安全に資産を保存することができることです。
2013年にキプロスで経済危機が発生した際に、多くの人は銀行の預金封鎖によって財産を失わないようにする目的で、ビットコインを購入しました。
一般的に、銀行口座や証券口座は行政機関や司法機関の指示で凍結・没収される可能性があります。これに対してビットコインは自分の資産を安全かつ低コストで管理することができるというメリットがあります。
2013年以降も、多くの人は自分の財産を守る目的でビットコインを購入しています。
ペーパーウォレットは古典的な方法ですが、オンラインを通して自分のビットコインが盗まれるのを防ぐのに最も優れた方法です。
注意点は、秘密鍵を記録した紙を紛失したり破損しないように厳重に管理する必要がある事です。そのため、ペーパーウォレットを使用する際は万一の場合に備えて復元フレーズや、バックアップを保存するようにしましょう。
ペーパーウォレットの受取用アドレスだけをPCや携帯端末にインストールしたウォレットアプリにインポートしておけば、アカウント内の残高や取引記録を自由に閲覧することができます。
それでも秘密鍵のデータを登録しない限りは、誰かにビットコインが盗まれる心配はありません。